無印良品

無印良品とミニマリズム

2010年台からミニマリストや断捨離という言葉も一気に広がりましたね。そんな中テレビや書籍でミニマリストが未だに特集などで扱われています。

ただミニマリストの書籍を読んでいると必ずと言っていいほど「無印良品」の名前を見ます。これって一体何ででしょうね。

今回はなぜ無印良品とミニマリズムがつながるのか、その「本質」まで考えてみたいと思います。

あくまで私の考えなので異論はもちろんあると思います。それぞれの価値観で読んでもらえると嬉しいです。

ミニマリズムの本質

結論から言えば「ミニマリズム」とは

「自分が優先したいことをするために、不必要なものを極限までなくすこと」

決して、モノをなくすことではなく「必要なこと」のために「雑音」をなくすんですよね。そうすれば自分のしたいことに物や時間だけではなく、頭のリソースを使うことができるようになるからです。

例えば、

  • 不要な服を減らす=服を選ぶ時間を短縮、頭で考えるリソースが増える
  • 苦手な人との付き合いをなくす=心にゆとりができる、お金にゆとりができる
  • 優先順位の低いことをやめる=時間が生まれる、頭のリソースが増える

物だけではなく人や物事にも当てはめることができる考え方だと思います。

そもそもミニマリズム(minimalism)は「完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル」と定義されています。この「完成度」というのが「優先したいこと」「必要なこと」にあたるわけですよね。

やりたいことの優先順位を上げるために「引き算」的な考え方です。

それらに時間や頭のリソース、お金などにゆとりが生まれることで「自分にとって必要なこと」に集中できる環境ができるというわけです。

ミニマリズムと断捨離の違い

「ミニマリズム」と「断捨離」は似ていますが、似て非なる言葉なんですよね。ミニマリズムは上記で説明したとおりです。

「断捨離」とは

  • 不要なものをなくすこと
  • 物への執着心をなくすこと
  • 結果、心身ともにストレスから解放すること

いろいろ調べているとこんなことが書かれています。

私の捉え方としては

  • 「ミニマリズム」必要最小限のモノやコトでライフスタイルを確立すること
  • 「断捨離」ミニマリズムへ向かう過程で「雑音」を取り払う行動のこと

こういう風に捉えています。

「ミニマリズム」「断捨離」どちらも「モノを減らす」というポイントにフォーカスされている気がしています。人それぞれ価値観があるのでそれはそれで良いのですが、全てをなくすことが「あなたにとって幸せなライフスタイル」なのか?ということを追求するのは必要ですね。

無印良品とミニマリズムのつながり

ここで今回の本題です。

何故ミニマリストの皆様が無印良品の商品を選ぶのか?という点について考えたいと思います。

いくつか書籍を読んでいると、共通点があることに気付きました。

  • 無印良品の商品は無駄な装飾品がない
  • 無印良品の商品は定番で飽きのこないデザイン
  • 無印良品の商品は汎用性が高い

この3つが特に共通している点です

一つ目の「無駄な装飾品がない」について

確かに無印良品の商品は「シンプル」と表すお客様が大勢いらっしゃいます。それをミニマリストの皆様が良く思っている点なのだと思います。理由は「無駄な装飾がない=不要なものがない」と捉えられているためなのかな?と考えています。

二つ目の「定番で飽きのこないデザイン」について

これには家具や収納が当てはまるようです。どこに置いても雑音がない。そこにあって当然でかと言って目立つ訳でもない。「収まる」と言った言葉が正しいのかわかりませんが、そのような記述が多いです。10年使っても飽きが来ないと言っている著者の方もいらっしゃいました。(とは言っても商品は改廃されているんですけどね・・・)

三つ目の「汎用性が高い」について

この点に関してはミニマリストの方々の使い方が上手なだけだと思っています。多分、私を含め従業員のイメージを超えた上手な使い方をされていると思います。例えば、本来であればファイルを収めるために作られた「スタンドファイルボックス」をキッチンでフライパンの片付けに使ったり、カーテン用の「アジャスターポール」もキッチンで使って、キッチンツールをぶら下げる収納として使ったりなどされています。もう感服しかありません。

主に3つの共通点が無印良品とのつながりを持っているのではないかな?と思っています。

ミニマルに暮らすということ

ちなみに私もミニマリスト思考です。

例えば、

  • 不要なものは買わない
  • 服は衣替えのタイミングで取捨選択
  • 時間を生み出すものにはお金をかける

この辺りは意外と徹底しています。ものが増えると探す時間も増えてしまいがちですし、時間は有限なので時間を生み出す時短家電などは費用対効果が高いです。

自分が幸せになるためのモノやコトに関しては私にとって大切なことなので時間もお金もかけています。例えば「人と会うこと」「書籍」や「アニメ」なんかもそうです。(いい歳こいてまだ少年漫画卒業できていません)

家の中だけの話ではありませんが、生活の中で家にいる時間はとても多いです。その空間が自分にとって一番居心地の良い空間にすることは人生の一部を充実させているのと等しいと思います。

人によっては幸せが「モノを増やすこと」という人もいると思います。そういう価値観があってもいいですよね。理由は単純、人によって優先順位が違うからです。

まとめ

今回は無印良品とミニマリズムについて書いてみました。

ミニマリズムの本質は、

「自分がしたいことを優先するために、不必要なモノ、コトを極限までなくすこと」

ミニマリズムと断捨離の違いは、

「ミニマリズムへの過程に断捨離があること」

無印良品とミニマリズムのつながりの共通点は、

「無駄な装飾品がない」

「定番で飽きのないデザイン」

「汎用性が高い」

ミニマルに暮らすこととは、

「自身が充実した環境を作ること」

簡単にまとめるとこんな感じだと思います。もちろん人の数だけ「幸せの形」があり、それだけ価値観も多種多様です。ただ言えることは「みんながみんな充実した人生」が送れるといいなと思います。

じゃあねー!