無印良品

ヘンプって何?

今期から無印良品の衣料品で「ヘンプ」という素材の商品が作られました。

皆さん「ヘンプ」ってどんなものから作られているかご存知ですか?

この機会に「ヘンプ」というものを知っていただけると幸いです。

ヘンプとは

一言で言うと「大麻」です。

えっ!?と思った方も多いと思います。ですが「大麻」と一言に言っても実は種類がいっぱいあるんですよね。

皆さんが浮かんだ「大麻」は持っていると違法になる「大麻」を思い浮かべると思います。ですがもちろん「ヘンプ」に使われている「大麻」は向精神作用に使われる「大麻」とは異なります。

海外では「大麻」のことを総称して「カンビナス(cambinus)」と呼称します。

「大麻」には一般的に大きく3つ種類が有名です。

もっとも有名なのは「マリファナ(marijuana)」ですね。向精神作用の嗜好品として使われたり、薬としても使われたりしています。日本では所持しているだけで違法なので持っちゃダメですよ。

次に同じ向精神作用の嗜好品として使われる「ウィード(weed)」です。こちらもマリファナ同様、所持禁止ですよ。

最後に生地として使われている「ヘンプ(hemp)」です。ちなみに「ヘンプ」には向精神作用はなく(ないと言っても実は微量にあるんですけど・・・)日本でも栽培されています。

実は「ヘンプ」は日本古来、農墾をされていた方々の羽織物などの衣服に使われていた実績のある素材です。

オオアサの畑

成長すると2mにも大きくなります。すごいですね。

メリット

「ヘンプ」には4つほど大きなメリットがあります。

①部位全て使うことができる

②繊維の内側が空洞になっており、表面が多気候構造のため吸水速乾性が高い

③丈夫で夏は涼しく、冬は暖かい

④痩せた土地でも育ち、CO2の吸収量が一般木々の5倍以上で温暖化にも対応

すでに様々な企業が目をつけている素材でもあり、すでに商品化している企業も多くあります。無印良品もそのいち企業ですね。

またCO2吸収量に着目してアメリカでは温暖化対策の一つとして活動も始まっているほどです。日本ではこのような活動はまだ目立っていません。個人的な解釈ですが、「ヘンプ」いわゆる大麻を育てるには免許が必要であり、中々大きなプロジェクトとして動くことができない法整備になっているからなのでしょう。

デメリット

メリットだけを紹介するのはアンフェアですよね。と言うわけでデメリットも紹介。

①とにかくシワになりやすい

②伸縮性に乏しいので肌触りが硬く感じる

③実は色落ちしやすい

大きなデメリットはこの3つかな?と思います。

ですが対処法はあるので上手に対処してヘンプを長く使っていきましょう。

①干す時にしっかり伸ばし、アイロンをかけてしまえば解決

②ヘンプの下に着用するインナーやTシャツは綿素材の伸縮性の高いもの着用すれば解決

③購入した時点で2、3回先に洗濯することで色移りを防ぐことができるので解決

要はどうやって「ヘンプ」と言う生地とお付き合いしていくか?がポイントになると言うことですね。年中使うことができる素材なので上手にお付き合いしたいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

最初に「大麻」と聞いて驚いた人もいるかと思いますが、大麻にも種類があり「ヘンプ」は違法性のある物ではないと言うことがわかっていただけたと思います。

また日本古来から使われている素材であり、非常に有用性が高いと今となって改めて見直され始めている素材です。

メリットも多く

  • 部位を全て使う事ができる
  • 吸水速乾性が高い
  • 丈夫で夏も冬も使える
  • 痩せた土地でも育ち、CO2の吸収量も高い

デメリットは上手に付き合うことで解決できます

  • シワを伸ばして干し、アイロンをかける
  • インナーには伸縮性の高い衣服を着用
  • 購入後は2、3回先に洗濯しておく

これだけで「ヘンプ」と上手にお付き合いできます。

これから様々な企業もヘンプ素材の生地を使った商品が販売されると思います。ポイントを押さえて、有意義で環境にも優しい素材を利用したいですね。

じゃぁねー!