無印良品

無印良品の土着化とは

無印良品が「土着化」という言葉を使って、活動を行ってもう10年近く?なるのかな?

ただこの「土着化」という言葉は何となく意味がわかるようなわからないような(まぁそれが無印良品らしいところでもあるんですが)気がしますよね。

今回はこの「土着化」についてお話をしたいと思います。

無印良品の土着化とは

一言で表すと

「その土地らしいお店づくりを推進しようとすること」

北海道なら北海道らしい、沖縄なら沖縄らしい、地域に根付くお店を作りその地域の活動にも参加しつつ、無印良品の店舗がその地域のプラットフォームになるべく推進するよう活動しています。

時には行政や一般の個人事業主、その地域で様々な活動している人たちと繋がりイベントの開催や活動のお手伝い、地域課題とどう向き合って解決することができるかを一緒に考えたりしています。

土着化って具体的に何をするの?

具体的にと書きましたが、本当に活動は様々です。

時には行政や一般の個人事業主、その地域で様々な活動している人たちと繋がりイベントの開催や活動のお手伝い、地域課題とどう向き合って解決することができるかを一緒に考えたりしています。

最近は地域の特産物から商品化したり、病院へ出張して病院で必要だと思うモノを販売や提供、イベントに一緒に参加するなど様々な活動をしています。

私も過去に地域で活動されている方の1年間継続トークイベントを開くことや、地域のイベントの告知の協力やイベントへの出店、行政と博物館、小中学校を交えた夏休みのイベントなども開いたこともあります。

特にトークイベントの最終回は200名以上の人が集まり用意していた席が全く足りなくて申し訳ない思いをしたこともあります。50席しか準備をしなかったことを申し訳なく思います。

特に様々な店舗で盛んに行われているのは「つながる市」ですね。

その地域で活動されている方や個人事業を営んでいる方を店舗のスペース、店舗近くのスペースを借りてPR活動も兼ねた屋台式の出店イベントが多いですね。

無印良品の暮らしの編集学校

無印良品では「暮らしの編集学校」という活動を行っています。

暮らしの編集学校ってなに?ってなりますよね。私もそうでした。

暮らしの編集学校というのは課題を抱えた地域をどうすれば盛り上げることができるのか、それを一時的ではなく継続的に行える環境を整えることを目的に無印良品の従業員とその地域の方々と一緒に課題について考え、悩み、提案、改善、プレゼンテーションを行い、地域課題の改善の一助になる活動の一つです。

私自身はこの暮らしの編集学校の第一回目の卒業生なのですが、参画して思ったのは課題を抱えている地域だからと言って魅力がない地域はないということを本当に学びました。

ですが、地域の方々は口々に「この地域に良いところはない」と話されます。

よそ者の無印良品の従業員から見れば「これって面白い活動だよね」「こんなの見たこと無い」「このイベント面白いよね」と思えるものがたくさんありました。

この情報収集のために、急に市役所、商工会議所、地域で個人的にイベントを開いて活動をしている方々などにアポをとって話をしに行く、泥臭い活動ではありますが「人に会い、話を聞くこと」これこそ、暮らしの編集学校の醍醐味だと思います。

私が思った結論は「無印良品が引っ張るのではなく無印良品が地域に巻き込まれることが大切」だということ、主役は無印良品ではなく地域の方々であることを学びました。地域の方々が無印良品をどう利用して地域活動の向上や課題解決に結びつけるかを一緒に考える、これもすごく大切だと思います。

何故なら、無印良品も地域の方々に支持されなければ運営すらできないですからね。

ローカルヒーローはかっこいい

「個人的にイベントを開いて活動をしている方」

これが私がいう「ローカルヒーロー」です。

どの地域にもいらっしゃるのではないでしょうか?

私の知り合いにも、キャンプイベントやブックイベント、スキューバイベントなど個人的に開催して盛り上げようとしている人たちがいます。

その方々はみんな口を揃えて「最初は集まらないのが当たり前、けど工夫して改善し続けるとどんどん輪が広がっていくから楽しい」と言っています。(てか聞きました)

自分が楽しいからもっとその楽しみを知ってほしい、それがこの地域だからこそできることにフォーカスをして活動しているんですよね。

仕事なんだけど楽しいから仕事をしている感覚がない、むしろ遊びくらいな感覚のように思えます。

ですがそんな方々がその地域を何気に盛り上げてくれている「ローカルヒーロー」なんです。

そんな人たちをもっと楽しく、キッカケにして無印良品も巻き込まれていけば楽しいと思っています。

どの地域にも探せばきっといます。

まとめ

最終的に話が外れた感はありますが、土着化とは

「その土地らしいお店づくりを推進しようとすること」

ここに集約されます。そのために地域の方々と会い、話し、お互いに認識し合って「課題」を解決し、その土地に根付いたお店になることが土着化です。

ただ忘れてはいけないのはあくまでも無印良品は小売店であり、ボロボロなお店の状態でお客様もお迎えできない状態で地域課題を解決なんてことは言えません。まずはお客様が買い物にきて満足してもらえる環境を第一ステップとして頑張っていきたいと常々思っています。

その次のステップこそが無印良品が地域に巻き込まれ、プラットフォームになり、一緒に地域を盛り上げられる存在になるんだと勝手に思っています。