これから新社会人の方が新しい生活を始めるシーズンになりましたね。
良い機会なので「生活防衛資金」についてお話ししたいと思います。
生活防衛資金とは
「生活防衛資金」というのは有事の際に必要な資金のことを指します。
目安はひと月あたりの支出金額の3ヶ月〜6ヶ月分です。子どものいる家庭やフリーランスの方は6ヶ月〜1年分が目安です。
有事の際とは
- 怪我や病気で働けなくなった時
- 会社が倒産、離職した時
- 自然災害
主な要因は上記の3つだと思います。
その時にも安心して生活ができるようにするための資金のことを「生活防衛資金」と呼びます。
貯金とどう違うの?
「生活防衛資金」と「貯金」の違いを簡単に説明すると
生活防衛資金:常に使わず上記に記載した事柄以外では使わない資金
貯金:ライフイベントで必要時に使う資金
ライフイベントとは
- 結婚式を挙げる
- 子どもが生まれる
- 子どもの学費
簡単に挙げると上記のようなイベントが当てはまります。
ライフイベントには生活防衛資金を使わず、貯金で対応していきましょうということが大切になってきます。
貯め方
まず「家計簿」をつけることをおすすめします。そうしなければ1月あたりに必要な費用や不要な支出などが把握できないためです。ちなみにひと月あたりの生活費が少ない方は生活防衛資金もすぐに貯まりやすいです。20万円の人と40万円の人では生活防衛資金も倍変わってしまいますからね・・・。
ここでおすすめするのが手取りの「10%」貯金と「25%」貯金です。
10%貯金は有名著書の「バビロンの大富豪」から誰でも真似できると思ったからです。
25%貯金はあまり有名ではないかも知れないですが「本田静六」さん「日本の公園の父」と呼ばれる人が実践した貯蓄方です。
10%貯金であれば毎月実施できると思います。(もちろん賞与も含みます)
25%貯金はちょっと工夫が必要です。毎月25%の貯金となると生活自体が危うくなる方も多いと思います。なので毎月10〜15%程度の貯金を行い、足りない分を賞与で補填することをおすすめします。
今は便利な時代で自動定期預金というのが各銀行にありますのでそちらを利用しましょう。
手続きは簡単、定期預金の口座を開設して給料日に自動引き落としにしておくだけです。
仮に手取り月手取り20万、賞与40万2回の手取り年収300万円で考えてみましょう。
- 10%:年間30万円ずつ貯金が可能
- 25%:年間75万円ずつ貯金が可能
ひと月あたりの生活費が低ければ低いほどすぐに貯まりますね。
各家庭の目安金額
おそらく一番気になるのは金額の目安だと思います。
ここでは「総務省統計局の家計調査年報2021年度」を参考にします。
【単身世帯】
- ひと月あたりの支出:約15万5,000円
- 生活防衛資金目安:46万5,000千円〜93万円
【夫婦二人世帯】
- ひと月あたりの支出:約27万9,000円
- 生活防衛資金目安:83万7,000円〜167万4,000円
【夫婦二人子ども一人世帯】
- ひと月あたりの支出:約30万6,000円
- 生活防衛資金目安:183万6,000円〜367万2,000円
【夫婦二人子ども二人世帯】
- ひと月あたりの支出:約32万9,000円
- 生活防衛資金目安:197万4,000円〜394万8,000円
金額だけで見ると「うわっ」と思われる方も多いと思いますが現実はそんなもんだと思います。最近は物価高もあるため実際はこれ以上に必要でしょう。共働き世帯が増えている理由も納得できます。
まとめ
生活防衛資金とは「有事の際に生活をするための資金」です。使っては意味がなくなってしまいます。
ライフイベントには「貯金」で対応していきましょう。目的貯金なので頑張れますよね。
とはいえ「お金」は使ってなんぼだと思っています。ただ安心を担保しながら使うためにも「生活防衛資金」は常に持っておいた方が良いですね。
ここからは私の個人的見解でより貯めやすくするための方法を記して終わりにしたいと思います。
- スマートフォンは格安SIMで十分
- 健康保険は不要「高額医療費制度」活用すれば問題なし
- 生命保険は子どものいる家庭かつ働いている人にのみ必要
- 学資保険は不要「NISA」などを用いて優良な投資信託で十分
- 車体保険は不要「貯金」で対応(対人、物損、弁護士特約は必要)
- 火災保険は年間1万円以下のもので十分
これだけでも無駄な出費を大きく減らすことができると思います。
お金は大切!
じゃぁねー!